長男の不登校③

~不登校の現実を受け入れた時~

長男は1ヵ月程経つと、不登校になった現実を受け入れ始めた。

それは。

「このまま不登校でいいのだろうか?勉強は?未来はどうなる?」という不安。
「学校という無駄なものからやっと抜け出せた」という安心感。

このふたつの気持ちの波をいったりきたり。

かなりつらかったと思う。


でも、私も同じようにつらかった、苦しかった。

私はまだ現実を受け入れることはできず、長男に「ゲーム時間を制限」したり、「自動的にゲーム機の電源が落ちる」ようにセットしていた

(それは、長男にとって脅迫と同じくらい苦しいことだったはず。今となっては遅いけれど、母親としてひどい制限をかけていたなと反省している)


ただ、ただ。当時の私は。

全てが、元に戻ってほしかった。

テストが満点でなくてもいい。

成績が片手で数えられるほど優秀でなくてもいい。

ただ、学校に行ってもらいたかった。


制限をかけられた長男はストレスとイライラがたまっていた。

「どうして俺の気持ちがわからないんだ」
「どうして俺を縛るんだ」

心の中で叫んでいたと思う。


不登校になり、学校から離れることはできても、気持ちは穏やかになれない。

不安と安心をいったりきたり。

波は絶えず繰り返される。






こんぺいとう

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