長男の不登校④
~児童精神科・心療内科を受診して~
長男が不登校になって1ヵ月経過した。
「児童精神科を受診しよう!」と決めた。
ところが、調べてみて驚いた。
県内に、児童精神科・児童心療内科の数も少なく、予約もなかなか取れない。
どこを探しても、半年待ちの病院が多かった。
中には、予約の電話さえ繋がらない病院もあった。
でも。
運よく、児童精神科を受診しよう!と決意した1ヶ月後に予約が取れた。
きっと専門の先生に診て貰えば何かがよくなる。
そう信じていた。
長男の担当は女医さんだった。
長男と私で診察室に入り→長男がひとりで診察に入り→私がひとりで診察室へ入り→最後にふたりで診察室に入った。
私がひとりで診察室へ入ったとき、先生は尋ねてきました。
「今、何が一番お困りですか?」
私は泣きながら話をした。
「どうしたら学校にいかれていた頃のように戻れますか?私は長男が夢や目標をもって頑張っていたあの頃に戻してあげたい。そのために全力で支えたいし守ってあげたい。私に出来ることは何ですか?」
私の質問に先生はこう返事をしました。
「不登校のお子さんの親御さんは決まって同じことをいいます。子どもを立ち直らせてあげたい。寄り添いたい。元に戻してあげたいと。でも、それは間違っています。本人にその意思がなければ何も出来ないということです」
なんて冷たい言葉だろう。
受診すれば何かが変わる、何かがよくなると考えていた私が馬鹿だった。
1時間近い丁寧な受診。
それなのに気持ちは重く、片道3時間の道のりが果てしなく長く感じた。
例えて言うなら、いきなり無人島に放り出され、生きていくための術をひとりで考えなければならない。
そんな途方もない感覚。
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